沙由のものは全てってぐらいに壊した


最初は悪ふざけ。


シャープペンシルの芯を盗ったり


ふで箱のチャックを壊したり。


でも、全く気にしてない沙由。



何回モノを壊しても揺るがない沙由




―馬鹿馬鹿しい



自分のしてることさえ苛々したが、




やめることなんて出来なかった




沙由に矛先を向けないと




―真琴にあたっちゃう



―嫌われたくなんてない…




―ダメなんてこと、わかってるのに



―頭で理解してるつもりでも、




―実際のところコントロールできない…