そう言われて、気がついた 最近感じていた妙な空気 沙由がいると感じない妙な空気に ―仲間たちの、嗚咽 ―仲間たちの、苦難 それらの入り混じった空気だ。と、 今、はっきり気がついた 「…沙由…………さんきゅ…」 「いえいえ。 私は味方だよ。何があっても」 そう微笑む沙由が、 また、羽衣と、重なった そして、また疼く… ―黒い、黒い感情が………