「ふふふっ


 まぁ、気になってるよ?


 僕、沙由に惚れちゃったりして?」



そのときの真知香の目は恐ろしかった


見え見えだけど



真知香は真琴が好きだ。



双子の兄妹、禁断の恋ってやつかな?



まぁ、そんなことはどうでもいい



それよりも気になったのは



さっきの真琴の言葉に、


俺の中で黒い渦が巻いたことだ。



まさか、俺も沙由を?



いや、ない。


沙由はただの情報源だ。



それ以上の期待なんて、たまるか…