そのとき、不意に目の前に沙由がくる


顔が近くてドキドキした


「私、もう帰るね?」


倉庫にいる私達一人ひとりに挨拶していた


「智久の日だよー」


真琴の言葉で思い出した


「もう…


 別に明るいんだから


 送ってもらわなくていいのに…」


とは言えど、倉庫の中に居る


可愛い女の子だ。


すぐに周りの族に襲われる。



「はいはい。行きますよ」


「んむぅ…


 みんな!またねー!」


私のバイクを取りに行く


「毎回思うけど


 本当に14歳だよね?


 日本の法律では原動機付自転車は…


「まぁまぁ


 さっさと乗っちゃいましょう」


と、沙由の体を持ち上げた


毎回思うけど、軽い。