扉の方に顔を向けると、



見覚えのある女が立っていた



「やっぱりあんた、生きてたんだ」



女の言葉で、直感した。



―私の親の…手下…………?




「何故、わざわざ回りくどいことを…


 水仙を…………………っ!!」



女は嘲笑うかのように微笑んだ。



「あんたに教えなきゃね?


 
 この世に、存在してはいけない人って



 少しは居るもので。



 その人のせいで周りが不幸になる


 ってことをね…………」