IN 屋上

屋上の扉をあける。
悠は話した後クラブをするのか、
体操服を着て サッカー部の方を見ている。


「…ゆう…。」


私が呼ぶとゆっくりこっちを向いて微笑む悠にドキドキする。

「ひなた。」


悠の隣に座って

「どうしたの?」

「あのさ。ひなた、最近俺の事避けてるからなんでかなって…。」
「悠…。理由は言えない…かな。ごめんね。」


言えないよ。
悠の事 好きなんて認めたくないから。
なんて...。



「そっかぁ…。でも、もう避けるなよ。寂しいじゃん。」

悠は拗ねながら言う。
かわいいなぁ…。


「うんッ!!」


悠は優しく微笑んで
寝転がった。

「あぁ。寝むてぇ。ひなた、ちょっとだけ昼寝しない?」

え…。
いきなりの悠からの誘いに戸惑う。
でも 悠ともう少し一緒にいたい。

「うん。昼寝しよっか。」