「愛菜、帰ろー」 「うん」 しばらく歩いて私は携帯がない事に気がついた。 やばいっ… 「皐月っ!ごめん、先帰ってて。」 「どうしたの?」 「携帯、部室に置いたままで…」 辺りを見回すと夕日が沈みかけていて空はオレンジ色に染まっていた。 「待ってるよ?」 「大丈夫大丈夫!暗くなってきてるし」 「じゃあ、携帯あったら連絡してね」 皐月とそれなりの会話をして別れた後、 私は真っ先に体育館へと走った。