「わあっ!!…」 石につまづいて派手に膝を擦りむいた。 「もう、何やってんの」 呆れた口調で私に手を差し伸べてくれたのは、親友の石田 皐月だった。 私は、杉山愛菜。 この春、高校2年になるバスケ部です。 「いや、あそこに石があるのが悪いんだよー」 「なんなの、それ」 皐月は笑いながらいった。