「ねぇ…」

「…うん、今日まゆか調子悪いよね」


 手足が思うように動かない、なんで…!?


「いつもの 男子を負かす勢いはどうした! 」

「すいません…」


 自分でもわからない。


「そーいや夏木、二ノ宮と走るとタイム縮むんだったよな」


 先生はそう言った。

 今は優斗に会いたくないんだよな……


「はぁ」

「二ノ宮先輩!夏木先輩が───」


 そんなとき山本ちゃんが優斗を呼ぼうとした。


「!!」
「いいっよけーなコトしないで!!!」