次の日のことだった。


「おーい、まゆか呼んでるぞ」


 同じ陸上部男子が言ってくれた。

 んっ?誰かな?


「山本ちゃん?どうしたの?」


 そこにあたのは山本ちゃんだった。


「急に呼び出してしまってすいません
あ……あの、これお弁当なんですけど
二ノ宮先輩に渡してくれませんか…?」

「直接だと恥ずかしくて」


 えっ、あいつのためにあたしが渡せと?
 モヤッ


「……どうしよう、あいつそーゆーの受け取んないみたいだし、断ってきたんだよな」


「えっ…」

 
 だってほんとのコトなんだよな