保健室を出ると、
そこは、知らない校舎で、
たくさん、知らない人がいる。

涼だって、改めて見ると、
背がすごく高くなってるし、
髪も伸びて、大人っぽくなってる。

私の知ってる涼じゃないみたい。


なんだか、1人置いて行かれた気分…。


私は、急に心細くなって
涼の袖口をギュッと握った。

すると涼は
「袖じゃなくて、手握れよ」
と言って、私の手を優しく絡めるように
握った。

これって、恋人繋ぎってやつだよね…

恥ずかしっ…!!

なんだか、いたたまれなくなって
私は涼に急いで帰るように行った。