「離してっっ、早く拾わないとっっ」

「いいから、拾わなくていい」


そして後ろから抱きしめてきた。

須藤くん……?


「投げたのは……ただの石だペンダントじゃない」

「……須藤くん……?」


抱きしめる腕が強くなる。


「あったかい、小越小さくてあったかい」


須藤くんは何かを思ったかのようにそう呟いた。