ジャブッジャブッ


海に入って探さなきゃ、その思いが強かった。


「何してんだよ!!」


何って決まってんじゃん


「拾いに行くのっっ」

「はっ‼?やめろよ」


辞める?そんなこと出来るわけない。あれは須藤くんにとって大切なモノじゃないの‼?


「いやっ」
「須藤くんはいつもウソばっかり、ウソの中で生きてる!!」


そう、須藤くんはいつも嘘ばかり。
本当のこと、本当の自分を隠してる。


「もういいっわかったから、止まれっっ」

「やだっ」


わたしが進むにつれ、須藤くんも海に入って追いかけてくる。

「それ以上沖に行くなって、たのむからっっ!!」


須藤くんは大きな声をだして私うでをつかんだ。


バシッ