知念圭太side




そうあの事件が起きたのは小学校のとき



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「変な気つかってんじゃねぇ──よ」


急に環と万里が喧嘩し始めた。

「どーしたんだよ、2人もと。喧嘩なんてらしくねーぞ」


そーいって俺はあいだに入った。

喧嘩なんしたことなかったのに、きっとなんかしたんだろーな。


「環何があったん?」


俺は聞いた。


「こないだの試合で僕がわざと空振りしたって」

「だってわざとだろ‼‼」


こないだって、、土曜か。
俺と環、万里は野球部に入っていた。


「わざとじゃないよ」


環が言い返した。


「嘘だ。こないだ俺がホームラン打ったから遠慮してんだろ、あんな甘い球お前が空振りするわけねぇーじゃん」

「ほんま環?」

「……………」


環はなんも言わなかった。


「もーいい‼変える」


そー言って万里は帰ろうとした。


「待てよ‼万里‼‼
今日お前の誕生日だろ?」

「…………」

「お前の誕生日に俺の宝ものあげるって……約束覚えてるか?」

「そうだっけ?…………おぼえてねぇな」


万里嘘ついたな。まっ喧嘩してるからな
話したくないだろうけど


「………………そっか」


環、気にしてんな


「環心配すんな」




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