「っくしょんっ、へっくしょんっ」


くしゃみがとまらない。


「…カゼ、ひいたかな…」


「アカン、アカン
顔あげろ!机に鼻水ついてまうっっ」


と言われおもうがままに顔あげた。


「そこオレの席」


さっきの男子が言った。


「ウソッごめん!!」


私は自分の席だと勘違いしてたらしくあわてて席をどいた。


「オレここ君そっち」


「アレ?関西弁?」


言葉が不思議だったから聞いた。


「あぁオレ7歳まで関西に住んどったから
今でも時々関西弁がでちゃうんだよね
気にせんといて」


彼はそう言って話しをした。


「それより昨日万里のことぶん殴った子は
…君かな?」


びっくりして裏返った。


「えっ!?
なんでそれ知ってるの!?」


「蒼から聞いたんだよ」

「あおいちゃん?
もしかして中等部のすごいきれいな子?
その子と須藤くんってどうゆう関係なの?」


私は机をたたいて聞いた。


「万里とは…"幼なじみ"だよ
俺と、万里、一つ下の蒼とそれから」

「あーーー
そーいやおれ先生に呼ばれとったんや」


机たたきビックリした。

 
「ちょと待って、これからよろしく!
知念圭太(チネンケイタ)くん!」


改めて挨拶した。


「おーー、俺の名前!こちらこせそよろしく!碧ちゃん!」

「あっ私の名前!
覚えててくれたの?」

「可愛い子の名前は覚えるよ!しかも笑うともっと可愛いね!」


須藤くんの幼なじみって聞いたけど対象的な人だな─