「―――――好きだ」
「……っ」
「――――――お前の事が、好きだ」
透き通るような声で言われたその言葉にあたしは一瞬夢でも見ているんじゃないかという錯覚に陥った。
「や、ざわく、なに言って、」
「…何って、告白してんだよ」
「な、だ、だって、矢沢君は絢さんの事が…」
頭が混乱している。矢沢君の放った言葉にあたしは思考が追いついていかなくて、つい動揺してしまう。
「…俺は一度でも、今も絢の事が好きって言ったか?俺は好きだったとは言ったが、今も好きだとは一言も言っていない」
「……っ」
「お前と会って、お前と色んなとこに行って、色んな話をして、お前の事が気になって仕方がないと気付いた時には俺はもうお前に落ちてた」
「……そ、そんなの、急に言われたって、」
「絢と似ていたからって理由で声を掛けた俺の事が信じられねえか?」
「……っ」
つい、答えを見失ってしまう。きっとそれが正解だからだ。
矢沢君に予想もしていなかった事を告げられて心臓がずっとドキドキと高鳴っている。

