「雪さん……?」
「あ、な…なに?」
「どうしたんですか?ぼーっとして。…もしかして疲れてますか?」
この子は前から思っていたがとても無防備で時々困る。
なんてこと言えるはずもないけど…。
「…はー。なあ、心陽ちゃん。今日は久しぶりにここで寝てもいいかな?」
そういう下心は少しあったのかもしれない。
でも、それよりも俺より何倍も小さくて弱い、今にも消えてしまいそうな温もりを感じていたいと素直に思った。
「…久しぶりですね。」
微笑む心陽ちゃんは本当に壊れてしまいそうで俺自身こんなこと思うのは初めてで…。
どうしたらいいかわからなくてこの得体のしれない気持ちを誤魔化すようにベッドにもぐりこんだ。

