「こんなとこにいたんだ。」 「立花君?どうしたの?」 俺は彼女に近寄って、消しゴムを差し出す。 「授業に借りて、返すの忘れててさ。さっき思い出したんだ。ごめんね。」 「わざわざありがとう。」 「明日返そうかとも思ったんだけど、借りっぱなしって気になるじゃん。」 「律儀なのね。」 「今日部活なかったし。」