毎日が平凡で、つまらなかった。



分からなくてもいいことまで、分かってしまう、呪われて嫌われたあたしの生活。



お母さんにさえ、少しの拒絶が感じられた。


もう、泣けなかった。
涙枯れてしまうほどに、悲しいだけだった。




でも、そんな生活に色付けされた。



けんだった。



ただひたすらな、けんの想いに救われた。




犬だから、しゃべらないから、とかじゃなくて、けんの気持ちは本当にあたしに真っ直ぐだった。



ありがとね、けん。



ただ想うよ。



あたしも大好き。1番にだから。