鍵盤に手を置くと
次第にうずうずとしてきて……。

「……っ」

両手の力強い序奏。

フレデリック・ショパンのポロネーズ第6番変イ長調作品53 世でいう、英雄ポロネーズである。

明るく壮大で、堂々とした、美しい旋律。


俺にぴったりだ。