肉食系イケメン君。



えっ??

急に待てと言われても困る。


「えっと、どうしたの?」

「教室の場所教えてくれたお礼とかないのかな~って」

「……ありがとう?」

「そうじゃなくって」


彼はグイッと私の腕を引き寄せた。

目の前には、綺麗な顔のドアップ。


って。


「な……ななな何!?」

「キスとかしてくれたら……嬉しいかも?」

「は、はぁ!?」



呆然としていると、更に腕を引き寄せられて。

二人の唇が……重なった。


「…ん……んんっ!?」


急いで彼から離れる。

顔が真っ赤になっていくのが分かる。

それでも私はキッと彼を睨む。


「何すんのっ!?」

「え、お礼もらっただけ」


お礼って……。

色々な感情がごちゃ混ぜになって、言葉も出てこない。

「それより、早く教室行ったほうがいい。

あと一分でチャイム鳴るし」

げっ……本当だ。

「言われなくても行くよ!! じゃあね!!」


そう言って私はこの場から走り去った。