「おそいー。」
体育館の裏口の、
上り口にみすずは腰掛けていた。
少し拗ねた口調が、かわいい。
「ごめーんねー。みしゅじゅー。」
オレも、その横に腰掛けると
みすずの肩を抱いた。
「…来ないかと思った。」
みすずが、上目遣いにオレを睨む。
もともと大きな目が潤んでいる。
それを縁どる睫毛にたっぷりと
マスカラが塗られている。
やっぱり香ってくる甘い匂いと、
こってり塗られたグロスには
気付かなかったふりをして
オレは、みすずの唇に
オレのそれを重ねる。
当然のように、舌を絡める。
体育館の裏口の、
上り口にみすずは腰掛けていた。
少し拗ねた口調が、かわいい。
「ごめーんねー。みしゅじゅー。」
オレも、その横に腰掛けると
みすずの肩を抱いた。
「…来ないかと思った。」
みすずが、上目遣いにオレを睨む。
もともと大きな目が潤んでいる。
それを縁どる睫毛にたっぷりと
マスカラが塗られている。
やっぱり香ってくる甘い匂いと、
こってり塗られたグロスには
気付かなかったふりをして
オレは、みすずの唇に
オレのそれを重ねる。
当然のように、舌を絡める。

