「何故お前がその扉の鍵のありかを知っている」



「え?鍵なんて使ってないよ?」



そう言うことか
俺は鍵を閉め忘れたのか
いや、確かに俺は鍵を閉めたはずだ
こいつなんて言った?
鍵なんて使ってない?
いや、まさかな
こいつがそんな技術があるとは思えない



「ピッキングって割と簡単に出来るね!」



「勉強をしに来たんだから勉強しよう」



「確かにそうだね!勉強しよう!」



そういい奴は俺の相棒を扉に戻し、ちょこんと俺の前に座り勉強道具を出し始めた



こいつ、簡単だな



そう心で思い俺も勉強道具を出し、勉強会が始まった



勉強会は思うようにスムーズに進んで残る数学をひたすら鬼のように教えた
根を上げる奴にお構いなしに教える俺はここでストレスを発散してるんだなと自分で思い込んだ