私が次に目を開けたのは、あれから24時間後だった。
午後5時30分。
私の前には誰もいなかった。

確かに、同じ病室の患者さんはいたのだが、もちろん私が知る人な訳がない。
しかも、規則正しい呼吸音。
きっと寝ているのだろう。

私には、いないも同然だった。