「どうしたの?」

そう問いかけても返ってくるのは、彼の視線だけ。

正直、怖かった。

何かされるとか、そんなのじゃなくて

嫌われた?
嫌がられることしちゃった?
もう、私のとこに来ないとか?


そんなことばかりが頭の中を占めた。

「ゆ、ゆうと君?」

怖くても知りたくて震える声を無理やり口から出す。

でも、

「…」

彼は口を開かなくて、

「…」

私も同じように閉ざすことしか出来なくなってしまった。