さくら

「そうだ!」
裕乃ちゃんが何か思い出したように声を出した。
「優与にも連絡しないと!」
ゆうと…?
知らない名前だった。
「優与、毎日遅くまでさくらと一緒にいたんだよ?
全然さくらの側を離れなかったんだよね。」
スマホを取り出し、"愛されてるね〜
"なんて言っている。

勇気を出して聞いてみる。

「ゆうとって誰?」

さっきまで輝いていた空は、曇り始めていた。