小さい頃から、本を読むのが好きだった。



こんな欲にまみれ汚い現実から、唯一目をそらすことができる場所だったからだ。



本を読むと、その世界しか見えなくて安心できた。




…なんて、よく聞いたことのあるようなフレーズが思い浮かんで、1人で少し嘲笑した。