「真っ黒い髪、切れ長の瞳―…殆ど無表情だから男子からは怖がられてるみたいだけど、女子としては、そこが魅力的で人気があるみたいなのよね」 確かに基本、無表情でクールな雰囲気があった。三人の中でも一番、近寄りがたいオーラを出してる……かも。 「でね、今でも有名人なんだけど、ちょっと前は本当の意味で有名人だったの」 ちょっと前は?本当に? 有名人? どういうことかさっぱりで、首を傾げる。 そして、 「実は、ね」 片手を口に添えて内緒話をするみたいに、いーちゃんが話そうとした時だった。