せめて、もう一度お礼だけ言って立ち去ろう…… 勇気を出して、もう一度。 そう思って、 「あ、あの……っ」 と、声をかけた瞬間だった。 「自殺未遂の少女……」 ボソッと低い声で言われる。 「えっ…?」 「俺が声かけないと、あのまま海に投身自殺するとこだった」 そんな言葉を表情一つ変えずに。