散らばったココアから目線を声の方に移すと、制服のズボンをありえない位に下げて腰ではいている男子生徒が私を睨みつけていた。 「かかったんだけど」 凄く不機嫌な声で、男子生徒は自分の足元を指差す。 「あ……っ」 足元を見ると、男子生徒の上履きにベチャっとココアがかかって茶色に染まっていた。 「す……すみません……っ」 何とか口から謝罪の言葉は出せたけど、どうしよう、どうしよう…… この緑色の上履きは三年生だ。しかも、見るからに怖そう。睨まれてるし、尚更怖い。