私の手を離れた真珠はポチャン……ッという音をたてて、海の中へ。


「……」


……うん。

相変わらず、パアッと光が出るとか、そんな変化はないみたい。

まぁ、当たり前だろうケド……

そんなことを思って、ふと腕時計を見ると、昼休みの時間が残り10分を切っていた。

やばい……

ダッシュで戻らないと、五限目が始まっちゃう。

急いで戻らなきゃ。

ガラスの小瓶を慌ててスカートのポケットにしまって、学校に向い走り出した。