それから、月島先輩の家にタクシーで向かうと小栗先輩と芹沢先輩が待ってくれていた。


「海音ちゃん何処に―…って、どうしたの……!?その格好!」


私の姿を見るなり、驚いた声をあげる芹沢先輩。


「えっと……これは、さっき雨に……」


「制服も汚れてるじゃん……!」


「ちょっと砂が―…」


「まさか宝条達に何かされたとかじゃ―…」


「いえいえっ!違います……っ!私が勝手にこんなになっちゃって……でも、」


ちらり、と月島先輩を見る。


「月島先輩が来てくれて……」


その瞬間、瞳が合って、キュンと胸を高鳴らせてしまう私。