だって、初めての大事な思い出ばかり。 もう、こんな思い出なんて作ること出来ない気がするもの。 「―…」 すーっと、息を吸って歌ってみようと思った。 月島先輩が綺麗だって言ってくれたから。 だけど―… 「だめ……」 ダメだ。 「歌えな―…いっ」 声が上手く出ない。泣きすぎたから? せっかく、月島先輩と会話をするきっかけになった唄声なのに歌えないなんて―… 「~…っ」 せっかく収まった涙がまた溢れようとした瞬間だった。