「好きです―…月島先輩が好き」
息をするみたいに、自然に出て来た私の気持ち。
〝好き”
どんどん大きく、強い想いになっていく私の月島先輩への気持ち。
「海音」
月島先輩の大きな手が私の頬に触れる。
こうして触れられることにも少しは慣れてきたかもしれない。
ずっと、こうしていて欲しいと思ってしまう位、優しくて安心する。
ずっと―…
そんな想いを募らせながら瞳を閉じて、月島先輩の手を感じていた時だった。
スッと、頬に感じていた温もりが消える。
あまりにも唐突に離れてしまった気がしたから、
「……?」
どうして?と思って、目を開けてしまう。
その時、月島先輩の瞳は私とは別のヒトを見ていた。

