初めての恋に溺れる人魚~my first love~


恋心を抱く眼差しで月島先輩を見つめる。


「好きな女を気にかけるのは当然だろ」


「……っ」


瞳と瞳を合わせる私と月島先輩の間をザアーァ……っと風が吹き抜けていく。

街路樹には桜の木があって、数日前の今だったら桜吹雪が見れたと思う。

来年も、もし月島先輩と一緒に居られるのなら、満開の桜も見れるかな。


「海音はどうなの?」


「え……?」


「海音の口から、ちゃんと気持ちを聞いてないと思って」


私の気持ち―…言ってなかったのかな……?

器用じゃないから、私の月島先輩の想いなんてバレバレだと思うのに。

でも、気持ちをわかっていて、敢えて私の口から言葉を引き出そうとしている気がする。

月島先輩だもの。