「陽が色々と煩くて悪いな」
二人で家を出て少し歩くと、月島先輩が低い声で言った。
「まぁ、あんな性格だけど、良いヤツと言えば良いヤツだから」
「はい……芹沢先輩も小栗先輩も凄く優しくしてくれて嬉しいです」
芹沢先輩も小栗先輩も、月島先輩の推薦とはいえ、突然参加してきた私なんかに気を使ってくれているのがわかる。
「でも―…月島先輩も優しいですよ」
「何だよ、急に」
「だって、出逢ったばかりの私にとても親切にしてくれて―…」
美容室に連れて行ってくれたり、タクシー代を払ってもらったり、それに、あの日の帰り道や小谷さん達から絡まれてる時、一人じゃどうしようも出来ない状態から何時も助けてくれる。
そんな行動が王子様みたいって思ってしまったり。

