そして、この日は何曲かみんなで合わせて解散することになった。
「今から京香ちゃんが迎えに来てくれるっていうんだけど、海音ちゃんも乗ってく?」
携帯の画面をタッチしながら、芹沢先輩が私に聞いてくる。
「きょうか……ちゃん?」
「そーそー、俺のオネエサマ」
芹沢先輩、お姉さんがいたんだ。しかも、迎えに来て下さるなんて優しいお姉さん、なんて思っていたら、
「陽、また年上の女か」
と小栗先輩の呆れたような言葉が。
「京香ちゃんさぁ、大手弁護士事務所の秘書なんだけどさぁ、スーツのスカートの丈が短くて短くて―…」
「へぇ、それは良かったな」
「なんなら光廣クン、君も乗っていくかい?そんでもって秘書のオネエサマでも紹介してもらう?巨乳の美人秘書もいるらしーよ?」
芹沢先輩のそんな誘いを、
「いーよ。俺は奈緒と約束してるし」
と小栗先輩は断る。

