でも直ぐに、「ククッ」と笑いだす見知らぬ男のヒト。
「なーんだ。お前の女だったのか。相変わらずカワイイコ連れてるね」
フッと、男の人は鼻で笑って席を立った。
月島先輩と知り合いなの……?
「宝条、こんなトコで女あさってんじゃねーよ」
「漁ってないよ。彼女が可愛かったから、つい声をかけただけ」
「ふざけんな」
「僕は大真面目だよ」
そんな会話をする月島先輩と〝ホウジョウ”ってヒト。
この空気からみて、知り合いっていっても良い意味ではないんだろうな、って思う。
「お前の女ってことは、綾とはもうおわったんだ?」
「煩いよ。お前には関係ない」
「ふーん……ま、いーや。お前の女なら手ェ出すのやめとこ」
「さっさと行けよ」
「ああ、おじゃましたね」
散歩後ろに下がった後、クルリと私達に背を向けて外へ出て行く〝ホウジョウ”さん。
ガラス越しにチラッと私と瞳が合うと、
「-…っ」
再びイヤな笑いを浮かべた。
何だかわからないけど、ゾッとする物を感じる。

