「私達ぃ、浜崎さんと同じクラスで仲が良いんです~」
「ね~?浜崎さん?」
声は甘いけど、二人の瞳は〝話を合わせなさいよ”って言ってるみたい。
私と月島先輩がちょっと接点があるから、二人はこんな態度を取って来るんだ……
仲が良いなんて嘘。
そう言いたいのに言葉が出ない。
だから、早く月島先輩行って、って思う。
こんな情けない自分をこれ以上月島先輩に見せたくない。
すると、月島先輩が無言のまま階段を昇ってくる。
小谷さんと前園さんは月島先輩にすっかり見とれてしまって、さっきまでの勢いが嘘みたい。
直ぐそこに月島先輩が居て嬉しい筈なのに、今は顔を合わせたくない。
私は俯いたまま、月島先輩が通り過ぎるのを待った。
と、その時、
ガンッ……!!!
と、再び激しい音が辺りに響く。
な、何―…??
その音に驚いて、顔を上げる私。

