初めての恋に溺れる人魚~my first love~


私達が居る踊り場より下の階段の上がり口で、とても不機嫌そうな表情で壁に足を上げているヒト。


「つきしま……」


月島先輩だ。


「つ、月島先輩……っ!?」


「う、うそっ!や、やだぁ」


先輩の姿を見た途端に今までの態度と一変して高い声を出す二人。


「先輩、おはようございまぁす」


「あの、私達二年の―…」


乙女モード全開にした二人が、月島先輩に声をかける。でも、月島先輩は私を見て、


「―…っ」


だけど、私は直ぐに月島先輩から目を逸らす。


こんなトコ、見られちゃうなんてヤダな。

本当についてない……


見られたくなかったな、って思う。すると、


「こんなトコで何してんの?」


両手をズボンのポケットに突っ込んで、私達を見上げて言う月島先輩。


「え、えっとぉ~…ちょっと授業が始まる前に三人でお話してたんです」


かなりの猫撫で声で答える小谷さん。