私なんかが月島先輩の気を引けるわけなんてないのに。
そんな事、はっきり言われなくてもわかってるのに。
どうして、こんな目に合わないといけないんだろう―…
月島先輩と私がつり合わないなんて十分解ってる。
解っているけど、せめて―…
せめて心の中で……
私の心の中だけで憧れることさえ、私はしちゃいけないの?
こんなにも悔しい思いをしているのに、私は何一つ否定出来ないまま。
二人の言うことを黙って聞いているだけしかできない。
本当に情けない……
外見が変わっても、こんな中身は変わらないままだ。
二人にこんな事を言われるために月島先輩に美容室に連れて行ってもらったわけじゃないのに―…
俯いたまま、ギュッと両手の拳に力が入る。
「あ~あ、今度こそ泣かせちゃったんじゃない?」
そんな私を見て小谷さんが、くすっと笑う。
「こういうタイプの女って泣けば許されると思ってんのよ!」
あーイライラする!と、前園さんが私に言葉をぶつける。
泣けば許されるなんて―…思ってない。
だけど直ぐに涙が滲んでくる。
「……っ」
もうイヤ。
早く解放されたい。
流れそうな涙をぐっと我慢している時だった。
ガンッ!!!
と、激しい音が階段中に響き渡った。

