え?芹沢先輩が??

いやいやいや、そんなの緊張するし無理だよ~…!と、また焦る気持ちが復活。

すると、


「お前は余計にあぶねぇから俺が送る」


「―…っ」


またドキッとして焦る様な言葉が月島先輩の口から出てきた。

でも月島先輩、ずっと私が不機嫌にさせてしまってるし、面倒なヤツだなって呆れられてると思ったから、芹沢先輩に言われるよりも驚いてしまう。

けど、どっちにしても私には恐れ多い。


「私なら大丈夫です!帰り道も何となく分かりますし、まだそんなに遅い時間でもないので一人で帰れます!」


夢の様に光栄な事だけど、これ以上は贅沢だし、私、緊張でどうにかなっちゃいそうだもの。


「いや、でも―…」


心配してくれる小栗先輩。


「大丈夫です、一人で帰れますっ」


両手をブンブンと振って、大丈夫ですアピールをする私。