「ったく……」
呆れるような月島先輩の溜め息が聞こえる。
やっぱり呆れられてる。
「ちゃんと俺の隣りを歩けよ」
「は、はい……」
さすがにまた迷子になれないから、月島先輩の隣りを遠慮がちに歩く。
と、
「着いた」
という月島先輩の声。
「え……?」
まだ駅からそんなに歩いていないけど、もう着いたの……?と思う。
ファッションビルやオフィスビルが建ち並ぶ駅から直ぐの場所。
マンションとか……?
そう思いながら、顔を上げると、
「……」
目の前にはガラス張りの……お店の入口……?
ここから店内の様子が見えて、見た感じ美容室みたい。hairsalon Serenityって書いてあるから―…やっぱり美容室だ。

