待ち合わせの場所の駅に着いたのは、十時になる少し前。

良かった、間に合った~って思う。

私なんかが、月島先輩の待ち合わせに遅刻するわけにはいかない。


「月島先輩は……」


キョロキョロと辺りを見回すけど、月島先輩らしき人はいない。

やっぱり、この三日間の出来事は全て夢でした……なんて訳はないよね?

そんな事を思いながら、駅での待ち合わせで一番分かりやすい場所に立つ。

駅の構内は色んな人が行き交っている。

休日だから、同世代のコが多くいて、みんなめいっぱいオシャレしてるって感じ。

友達と、恋人と―…笑いながら楽しそうに歩いていて、キラキラ輝いて見える。