取り敢えず今からマネキンが着ている服を買いに―…とも思ったけど、まだ開いてる店はない時間。

片っ端に着てみて、一番マシなものを……とも思ったけど、どれも何時もの冴えない私になってしまう。

しかも、あれやこれやと悩んでいる内に時間ばかりがどんどん過ぎて、早く家を出ないと待ち合わせに遅れてしまいそうな時刻になってしまう。

あ~、もういいやっ!

何を着ていけばいいのか悩んだって、こんな自分の私服の中からだと選びようがない!

そう思って、最終手段として私が選んだのは、紺のブレザーにチェックの膝丈下まであるスカート。

そう、通っている秀海学園の制服だ。

私にとっては制服が一番オシャレな服……

実は秀海の制服って、この辺りで人気があるって前にいーちゃんから聞いた覚えがある。


何時も通学するのと同じスタイルで私は月島先輩との待ち合わせ場所へ走った。