出入り口の前に突っ立ったまま、月島先輩の行動を目で追う私。
カウンターへと歩いた月島先輩は、内側を覗いて何かを手に取った。
何で?
何で、マイクと―…カラオケの歌本……??
それを手にした月島先輩は私の方に歩いて来て、
「とりあえず、テキトーに曲選んで歌って」
はい、とくれる。
「歌……ですか?」
訳もわからないまま謎の場所に連れて来られて、次は歌え。
戸惑うしかない。
「はい」
早く、と急かされてるみたい。
「え……っ」
取り敢えず、戸惑いながらも受け取るしかない。
でも歌え、って、何を??
歌うのは好きだけど、カラオケとか行った事ない……!

