「別れよ…」

突然告げられた彼からの別れ。

私の想いは儚く散った。



「美緒!購買に行こう!」

そう呼びかけたのはわたしの
一番の親友の鈴木愛果。

そしてわたしの名前は
池谷美緒。

わたしたちは小さい頃からの
幼馴染でなんでも話せる
親友なのです。

「あ!美緒!わたしの好きなパン売り切れちゃうよ!」

「うそ!やばい!急ご!」



…ドンッ…!


ぶつかってしまった。
青いネクタイ…3年生…
あの人と一緒だ…


「す…すみませ…」

「ちょ、美緒!はやく〜!」

「…あ…うん…!」


この時まだわたしは
何も知らなかった。