「緋呂くん。おはよ」 「陽菜ちゃんおはよ」 ぼーっとしながら歩いていると聞き慣れた声が聞こえて俺は振り向いた。 そこには優しく微笑む陽菜ちゃんがいた。 「あれ…梨華は?」 キョロキョロ見渡しても梨華の姿は見当たらない。 「もう行っちゃったんじゃない?」 「全然気付かなかった…」 「緋呂くん…」 陽菜ちゃんは心配そうな表情を浮かべて俺を見る。 「教室…行こっか!」 俺は悟られないように陽菜ちゃんから顔を背けた。