それから種目を決め、練習が始まった。

『暑い……』

暑さに耐えられない私は1人、陰で休む。

「サボりか?よくないぞー」

上から声が。

『違いますっ!』

私は声の主にそう言い返す。

「知ってる。里中はそんなやつじゃないもんな」

知ってるって…そう言う事さらっと言わないでよ、山原先生…。

『そろそろ練習戻りますっ!』
きっと赤いであろう顔を見られたくなくて私は立ち上がる。

「はいはい。里中、がんばれよ」

先生に言われたら頑張るしかないじゃない…!