「で、どうだったー?」

『どうもこうも…!』
昼休みにあったことを全部話した。

「いい感じじゃないー!」

『夏穂は橘先生の所に行ってたの?』

「うん…!」




『山原先生います?』
言われた通りに私は職員室に来ていた。

「お、はい、これ。」

『ありがとうございます』

「次は使うなよ?」

『使いません。』
そもそも使ったのはあなたのせいです。
なんて、言えず。

「ま、使ってたら俺がまた没収するから」
"俺が"その言葉にただ嬉しくなった。
山原先生ならいいや、と思う自分がいた。